BLOG STATION:・.。.*nana専用 *.。.・という記事があるのですが、nanaさん専用記事にもかかわらず、コメントを入れてしまいました。管理人のKenさん、コメントをしてしまってすみませんでした。
■本題:nanaさんのお陰で歌を詠むことができました
さて本題です。正岡子規が好き。調子に乗って歌を作りました。
「半裸にて仁王立ちしたるを詠める」
早春の夜風にちんぽこなぶらせて
おとめのすがたじっとながめる
この歌は、最近正岡子規の「歌よみに与ふる書」を読んで感銘を受けていたところ、利用規約を作りました。のコメント欄において、現在大人気のnanaさん(こちらも参照)の「全裸」発言を受けて詩想が沸き、にわか歌人気取りになって作ったものです。
この歌を評するに「ちんぽこ」の四文字は動かしがたく「なぶらせて」につづく部分の力強さは表現できたのですが、他の句が軒並みだめです。そこで、すごく悔しいので、推敲してましな歌に改造してやろうと思ったのが、この記事の趣旨です。以下、推敲していきます。
■上の句の「早春」が理屈めいていてつまらぬ
上の句の「早春」とやってしまったのは、非常に悪いです。ちんぽこ以外は全体的にインパクトが薄い歌であるのに、冒頭で「早春」などという重く、あまり使わない言葉を持ってきてしまったのは、ちょっとかっこつけてやろうという見栄をにおわせるのみで、全くよろしくありません。
この歌の趣旨は、ちんぽこを風になぶらせる解放感にあるのですから、無理に季節感など出さなくても良いのです。外でちんぽこ出してるくらいだから少なくとも冬じゃねえなくらいの推測で十分なのです。
そこで、本来の趣旨である「解放感」や「心地よさ」を素直に詠もうと思いました。
「心地よい春の夜風に」
あるいは
「心地よい夜風に」
■下の句の「じっと」をいじくりたくなってしまった問題
下の句は直前の句「ちんぽこなぶらせて」に比べるとインパクトが弱いような気がしました。そこで、「じっと」を「じっとり」に代えてみました。
a おとめのすがた じっとながめる「じっと」を「じっとり」に代えたことで、スケベ親父が嘗め回すような目で「乙女」を見ているという情景になり、インパクトはましましたが、肝心のちんぽこを風になぶらせる解放感が感ぜられなくなってしまいました。
b おとめのすがた じっとりながめる
また「じっと」が一心不乱に見るイメージであるのに対し、「じっとり」は恥も外聞も無くただ己の欲望をむき出しにしているだけのイメージであり、歌全体の雰囲気に合いません。
やっぱり「じっと」のまま代えないことにしました。
■ながめるをどうにかしたい
下の句の「ながめる」ですが、何となく弱いような気がしました。上の句が強い分、末尾が弱いと頭でっかちのバランスの悪い歌になってしまいます。そこで「ながめる」の代わりに「みつめる」を使ってみました。
a おとめのすがた じっとながめる調子が少し強くなりました。また「ながめる」は焦点をあまり定めずにぼんやり見るイメージであるのに対し「みつめる」は一点を集中して見るイメージであり、直前の「じっと」のイメージとも良く合います。
a おとめのすがた じっとみつめる
まだ上の句が強い感がありますが、これ以上いじると収拾が付かなくなるのでやめます。
■さあ、どうなったか比べてみましょう
【推敲前】相変わらず凡庸な歌ですが、理屈っぽい見栄から来る嫌味さや、上の句が重たすぎることより来る頭でっかちなところは、ましになったと思います。
早春の夜風にちんぽこなぶらせて
おとめのすがたじっとながめる
【推敲後】
心地よい夜風にちんぽこなぶらせて
おとめのすがたじっとみつめる
しかしながら、この程度で満足していてはどうにもならんので、もっと激しく下らない歌をこれからも詠んでいこうと思います。
■最後に
せっかく歌を作ったのでBLOG STATION:ブログ句会・7にトラックバックします。歌じゃなくて俳句だろ向こうはと思ったのですが、俳句と歌はまるっきり別物だけれども日本発の定型詩という共通点があるので、まあいいだろうと思いました。
また「ブログ句会・7」の中で、これはいい作品だと思ったものを選んで講釈を垂れます。
ちんこ寺選:熱燗が冷めぬ間に一句詠む Kenこれは本当にいいと思います。わかりやすくてすんなり頭に入ってくる上に、情景がすぐに浮かんでくるし、冬を連想させるのに熱燗を持ってきたのが秀逸です。熱燗の喉を通る時のあったかさを連想することで冬をより一層強く感じます。
また、みんなで熱燗をすすり鍋をつつきながら、わいわいがやがや句会をやっているような、楽しげなイメージが強く残ります。
この作品が良すぎて、他の作品の印象が吹っ飛んでしまいました。それくらい良かったです。