他人の不幸は蜜の味‐僕の考える「良い履歴書の書き方」を読んで私も学生諸君になにかお話を提供したいと思いました。同ブログの着エロの前提・シーメールで、以下のことが書いてあって、そのとおりだなあと思ったので私も就職活動の話を書こうと思ったのです。
・履歴書の記事は比較的たくさん読まれていて嬉しい。しかし逆に、こういう記事が他に見あたらないのはどんなもんなのかと思う。webには情報が溢れているが「実生活ですぐに役立ちそうな情報」は少ない。利害から離れて、そういう情報を提供する場としてwebは優れていると思うのだけど。ちなみに着エロに関しては、私は白ワイシャツに水鉄砲で水をかけて徐々に透けてくるやつが好きです。
■面接担当者の本音
以前いた会社の面接担当者に「今年の新卒採用はどんな感じですか?」と聞いた時に話してくれたことを思い出したので、ここに載せます。
今年は志望者が多くて大変だよ。エントリーだけで千人単位だからね。仕方がないから学歴で足切りしたよ。足切りするのに一番分かりやすい基準が学歴なんだよね。確かに足切りされた子の中にダイヤモンドの原石はいるかもしれない。でもうちの会社の採用担当の人数で数千人を見るのは時間的にも手間の面で考えても無理なんだよね。そうして足切りすると百人単位に絞れるわけ。
それでも一人ずつ見ていくのは大変だから、正直言って面接に来た子のうちほとんどは覚えてないんだよね。そういうときに履歴書を見ながら、ああ確かこの子はこんなこと言ってたよなとか思い出すんだよ。
面接の時ってみんな同じこというでしょ?それでいて短い間に入れ替わり立ち代り学生が流れてくるわけだから、覚えられるわけがない。それでも印象に残る子っていうのは、やっぱり面白いこと言う子だよね。
■注釈と学生諸君への激励の言葉
ここで面接担当者が言っている「面白いこと言う子」というのは決して奇をてらったり、面白い小話をできるといった小細工の話ではなく、話の中にその人の人柄が自然とにじみ出てくるとかそういうことです。
面接担当者は毎年何十人何百人という学生を見ているわけですから、小細工しようとしてもみんなばれちゃうんです。私だって学生のやるような子芝居は見破る自信があります。
だから間違っても適当に話を膨らませて夢のような自分語りをしてはいけません。そういうことをしても、マニュアル棒読み人間と同じく「私は浅はかな人間です」と表明していることになってしまいます。
工夫するとしたら、毎日学生の青臭い話やマニュアル棒読みを聞かされて食傷気味のおじさんおばさんたちに、どうしたら本腰入れて話を聞いてもらえるかを考えましょう。
なかなかイメージが湧かない場合は、ご両親や親戚、身近なおじさんおばさんに面接官役をお願いし、模擬面接をしてもらうように頼んでみましょう。なるべくたくさんの大人に、しつこいくらい何回も面接してもらい、糞味噌にけなしてもらいましょう。あなたの身の回りの大人たちは間違いなくあなたより豊富な社会経験を持っている方たちですから、模擬面接で糞味噌にけなしてもらうことで、僕は私はなんて幼い世界観しか持っていなかったのかということを実感できます。その実感があれば、地に足の着いた自分の言葉でしゃべれるようになり、自分が何をしたいのか以前よりははっきりしてきて、面接担当者の印象にも残るでしょう。みんながんばってねほんとに。
■最後に模擬面接のいいところを箇条書き
・純粋に回数をこなすことで場慣れする
・ありえないくらい糞味噌にけなしてもらえれば精神的に強くなる
・自分のどこがいけなかったのかフィードバックしてもらえる
・フィードバックを通じて学生と社会人の物の見方の違いを実感できる
・自分の仕事観や人生観をちょっとだけ深化できるかも?
↑ここから何人かの人が見に来てくれてるんだけど、こっちからアクセスしても「アクセスできません」っていう風になってしまいます。気になるなあ。