ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックス : 一文を短くって言うけどさ1にて、下記の文章を「センテンスを分けて、読みやすくしてみよう」という課題が出ていたのでやってみた。
お皿ひとつひとつに、それぞれ、ハムや卵や、パセリや、キャベツ、ほうれんそう、お台所に残って在るもの一切合切、いろとりどりに、美しく配合させて、手際よく並べて出すのであって、手数は要らず、経済だし、ちっとも、おいしくはないけれども、でも食卓は、ずいぶん賑やかに華麗になって、何だか、たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ。
■回答
以下のようになった。
お皿ひとつひとつに、以下のものを取り分け、盛り付けた。
1.「それぞれ」
2.「ハムや卵」
3.「パセリ」
4.「キャベツ」
5.「ほうれんそう」
6.「お台所に残って在るもの一切合切」
7.「いろとりどりに」
8.「美しく配合させて」
9.「手際よく並べて出すのであって」
10.「手数は要らず」
11.「経済だし」
12.「ちっとも」
13.「おいしくはないけれども」
14.「でも食卓は」
15.「ずいぶん賑やかに華麗になって」
16.「何だか」
17.「たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ」
以上、計17品目。
■解説
課題の文章は、いたずらに句読点が多く、どこからどこまでが主語か分からなかった。そこで課題文を何回も読み返し、頭を振り絞って考えたところ、この文章は「お皿に何かを取り分けたことを表現した文章」であることに気づいた。
そこで課題文「お皿ひとつひとつに」以降の句読点で区切ってあるものすべてに番号を振って分別し、一つづつお皿に取り分けて並べてみたものが上記の「回答」である。
しかし、一つ困ったことが生じた。お皿一つ一つに取り分けられる物どものうち、いくつかが私の知らない、意味の通らない謎の名前になってしまったのだ。
その問題を解決するために、私は私の知識を超えた謎の名前にそれぞれ実体を与えてやり、上記回答文に付け加えることにした。
■回答2
私の知識を超えた謎の名前に写真や絵をつけて、それぞれ実体を与えた。これでいくぶんかは分かりやすくなったと思う。
お皿ひとつひとつに、以下のものを取り分け、盛り付けた。
1.「それぞれ」
2.「ハムや卵」
3.「パセリ」
4.「キャベツ」
5.「ほうれんそう」
6.「お台所に残って在るもの一切合切」
7.「いろとりどりに」
8.「美しく配合させて」
9.「手際よく並べて出すのであって」
10.「手数は要らず」![]()
11.「経済だし」
12.「ちっとも」
13.「おいしくはないけれども」
14.「でも食卓は」
15.「ずいぶん賑やかに華麗になって」
16.「何だか」
17.「たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ」
以上、計17品目。