2006年05月11日

「無門関」を読んだ

■無門関を読みました

 tak shonai's "Today's Crack" (今日の一撃)‐1人殺すも 10人殺すもを読んだのですが、その記事の中で無門関という書物の一節が紹介されていて、非常に興味を持ちました。それで急いで本屋に行って無門関を探して買って読みました。

無門関(Amazonのリンクです)

 読み進むうちにどんどん引き込まれました。takさん、ありがとうございました。



■無門関は多分DSトレーニングよりもずっとトレーニングになります

 無門関がどういう本かというと、禅宗のお坊さんのための悟りトレーニングです。一言で言うと難解な本です。48の公案(悟りを得るための問題集のようなもの)と序文あとがきのようなものがくっついて無門関という本を形作っているのですが、一度読み通してみて、ほとんどの公案は理解できませんでした。より正確に言うと、本当に腹に落として読み込めたものがほとんどなかった、あるいは読んで「ああこういうことか」と自然に理解できたものがほとんどなかったという具合でした。
 それでも面白くてのめりこみました。

 公案の中には、「多分これはこういうことを言っているんだろうな」と推測できるようなものは結構ありました。でもそういう読み方は多分間違っていて、本当に腹に落として理解する、自分の血肉として自由自在に使いこなせるようになる、そういう風になってはじめて公案一つをきちんと読んだことになるんだろうなと思うのです。

 そうすると、私は無門関という本を全部読んでいながら、まだ数語も読んでいない状態なんですね。そういうところが非常に面白くて、今度は通読するのではなくて、公案一つ一つに向き合って読んでみようと思います。



■無門関から何となく銀河ヒッチハイクガイドを連想した

 連想したんです。読みながら、この公案集にある問答はどこかで見たことがあるなと思っていろいろ記憶を手繰ってみたところ、銀河ヒッチハイクガイドに思い当たりました。そして特に「42問答」を思い出しました。
42問答(詳しくはWikipedia参照
「生命、宇宙、そして万物についての究極の答えはなにか?」
「42である」
 これは、太古の昔に全時代、全世界で2番目に優秀なコンピュータに上記の問を入力したところ、750万年かけた分析の結果、答え「42」を導き出してしまったというエピソードなのですが、何となく禅の公案に匂いが似ているなあと思ったのです。

 コンピュータがなぜ42という答えを出したかというと、質問が的確でなかったからだとコンピュータ自身答えていますが、どういう思考過程で42にたどり着いたのかは誰にも分かりません。750万年かけて分析し、繰り返し繰り返し検算をしたというのですから、あながち適当にひり出した分析結果ではないはずなのですが、それがどういう過程を経てそうなってしまったのかはコンピュータ自身にしか分からないのです。

 何となくこういう「言外の言葉」「慮外の思考」のようなものが、銀河ヒッチハイクガイドにはいくつも出てくるんです。もしかしたら著者のダグラス・アダムズはどこかで禅宗の公案に出会っていたか?それとも禅の公案に似たようなものを自力で作り上げたのか?今となっては全く分かりませんが、今猛烈に気になっています。



■とりあえずまた読み返します

 今日は無門関という本を読んで、非常に面白かったですということを書きたかったんです。一通り読んだだけでろくに内容を飲み込めたわけではないので、内容の深い部分にまで踏み込んで書けなかったのですが、それでも書きたかったのです。読み返して新たな気づきがあったらまた書きますよ?無門関について書いたのに、この程度しか書けない現在の自分自身の理解の程度がとっても悔しいですから。
posted by ちんこ寺 at 00:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | 鑑賞記 b_entry.gif
この記事へのコメント
今頃になってのコメントで、恐縮です。

祝・無門関通読!

折あるごとに取り出して、
何度も何度も繰り返して読むに
値する本だと思います。
Posted by tak at 2006年06月01日 21:32
こんにちは。

無門関は知識をもらうために読む本ではなくて、自分から何かを取りに行くために読む本ですね。だから自分に必要な時にその都度読まなくてはと思っています。

takさんの記事のお陰で、このまま一生知らずに終わったかもしれない無門関に触れることが出来ました。ありがとうございます。
Posted by ちんこ寺 at 2006年06月01日 22:21
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