そして次に私が考えたのは「ガバッとあいている部分に足の指の付け根がチラチラ見えるの」に名前をつけてあげることです。そうだ「ガバッとあいている部分に足の指の付け根がチラチラ見えるの」につける名前はフィヨルドにしよう。なんたってきれいな足の指がハイヒールの中に深々とめり込んでいるさまは、フィヨルドの海にめり込んでいるような美しいな山々を連想させる。でもフィヨルドだけではなんだかさびしいから、もうちょっと地名か何かを付け加えてやろう。ウィキペディアで調べてみたら、ゲイランゲル・フィヨルド、トロンヘイム・フィヨルド、ソグネ・フィヨルド、ダウトフル・サウンド……、ここはやっぱりきれいな足がヒールにめり込んでゆく優雅な風景に適した繊細な語感がほしいから、濁音を含むゲイランゲルとソグネはだめでしょ、ダウトフル・サウンドなどはフィヨルドのフィの字も入っていないから論外、……そう考えるとトロンへイム、トロンへイムだよなやっぱり。トロンへイムという語感がほかと比べて何となく女性受けするに違いない。
そういうわけで、「ガバッとあいている部分に足の指の付け根がチラチラ見えるのやそれに類似する現象」を名づけて「トロンへイム・フィヨルド」と呼ぶことに決まりました。早速最初の文章に取り入れましょう。
以下、最初の文章にトロンへイム・フィヨルドを挿入したものです。
『パンプスやハイヒールとかで、トロンへイム・フィヨルドってあるじゃないですか。私はそのトロンへイム・フィヨルドがたまらなく好きです。特に足のきれいな人のそのトロンへイム・フィヨルドは特に好きで、先細の靴先に指がムリムリッと詰め込まれているそのわずかなトロンへイム・フィヨルドの隙間に指を詰め込みたくなります。ごくまれに舌を突っ込んでもよいと思えるような優良なトロンへイム・フィヨルドもあります。』
美しい響きですね。
そういったヒールの靴を履いて、
脳内で「トロンへイム・フィヨルド」と反芻すれば、
それだけで一日、“女”を楽しめそうです♪
新しい楽しみがひとつ増えました。
足の付け根がちらちら見えるのが本当に好きなので、なるべくきれいな名前をつけてやろう、そうすればララァも喜ぶと思って書きました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E6%B5%B7%E5%B2%B8
溺れ谷のほうが雰囲気出てていいなあ。