2006年09月12日

銀河ブログ協会の冒険 プロローグ

■プロローグ

 銀河ブログ協会は銀河のブログ協会である。

 銀河にはさまざまな団体、協会が乱立しているが、この銀河ブログ協会の設立には実に多くの人々が立腹し、ふざけたことをしてくれたものだと怒りをあらわにしたものである。まず第一に怒ったのはブロガーであった。その怒りのあまりの激しさはブロガーの怒りそのものであり、ブロガーの怒りそのものとはブロガーにならなければ絶対に理解し得ない深刻なものだったが、別にブロガーになりたくてなる知的生命体などこの銀河広しといえどもホモ・サピエンスしかいないので、その深刻さなど一顧だにされなかった。

 なぜブロガーたちがこんなにも深刻な怒りを銀河ブログ協会にぶつけたのか。これにはやや入り組んだ複雑な問題が存在する。
 まず第一に、銀河ブログ協会の設立趣旨である。これが、銀河中のブロガーを怒り狂わせる原因となった。そしてブロガーたちの怒りを呼んだ銀河ブログ協会の設立趣旨とは、以下のようなものである。

「一 銀河ブログ協会は、銀河に展開する諸ブログのすべての共通の問たる、なぜ我々は書きたがるのかという問に対する究極の答えを提供するとともに、その他もろもろのブログ上に繰り返し現れてはうやむやになるところの疑問すべてに完全な解答を与えることを目的として設立された協会である」
『銀河ブログ協会設立趣旨』より抜粋


 この設立趣旨にブロガーたちは怒り狂った。なぜなら、この設立趣旨どおりに活動されてしまうと、ブロガーたちは完全に書くことがなくなってしまうからである。そもそもブロガーというのは、才能、努力、適正、その他もろもろの諸条件を持ち合わせることができずに仕方なくブロガーを名乗っているだけの人たちであり、なぜ物を書くのか、なぜ人を殺してはいけないのか、なぜ猫を殺してはいけないのかといった、およそ基本的な問題にすら自分なりの答えを導き出すことができずにぐずぐずしている人たちであるから、銀河ブログ協会の設立は、ブロガーにとって死刑宣告に等しいことであった。

 第二に、銀河ブログ協会の設立趣旨である。ブロガーという人たちは、才能、努力、適正、その他もろもろの諸条件を持ち合わせることができずに仕方なくブロガーを名乗っているだけの人たちであり、なぜ物を書くのか、なぜ人を殺してはいけないのか、なぜ猫を殺してはいけないのかといった、およそ基本的な問題にすら自分なりの答えを導き出すことができずにぐずぐずしているふりをするしか能のない人たちであるから、銀河ブログ協会の設立は、ブロガーにとって死刑宣告に等しいことであった。

 そして第三に、銀河ブログ協会の設立趣旨である。ブロガーという人たちは、才能、努力、適正、その他もろもろの諸条件を持ち合わせることができずに仕方なくブロガーを名乗っているだけの人たちであり、なぜ物を書くのか、なぜ人を殺してはいけないのか、なぜ猫を殺してはいけないのかといった、およそ基本的な問題にすら自分なりの答えを導き出すことができずにぐずぐずしている人またはそのふりをしている人たちを馬鹿にするポーズをとることしか能のない人たちであるから、銀河ブログ協会の設立は、ブロガーにとって死刑宣告に等しいことであった。

 このようなブロガーたちの悲痛な叫びと魂の怒りをよそに、銀河ブログ協会は設立された。ブロガーたちの一部は怒りのあまり「銀河ブログ協会突撃オフ会」を敢行したが、要塞化された協会本部の誇る緻密な火網に阻まれ、協会入り口にたどり着くこともできずに一人残らず射殺された。このことは、少々言論が足りなくても火力が足りていればブロガーを黙らすことは簡単であるということを証明した最初の事例であり、銀河系の多くの人々を勇気付け、または喜ばせた。

 しかしながらこれは、ブロガーたちの怒りと悲しみと犠牲の物語ではない。その怒りと悲しみと犠牲をさらっと無視して設立された銀河ブログ協会と、その活躍の物語である。



プロローグの続きへ続く
posted by ちんこ寺 at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | 銀河ブログ協会の冒険 b_entry.gif
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銀河ブログ協会の冒険の目次
Excerpt: 銀河ブログ協会の冒険 プロローグ 銀河ブログ協会の冒険 プロローグの続き 銀河ブログ協会の冒険 その1 銀河ブログ協会の冒険 その2
Weblog: 不備日報
Tracked: 2006-09-28 01:04
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