1とか3なんかはよく見かけるし、7はラッキーセブンの7だし、13はゴルゴで有名、地味な数字といったら6とか?17とか?いや待て、思い切って62はどうだ?……どうでもいいことなのだが、考えれば考えるほど気になって仕方が無いので、調べてみることにした。
■ためしに0〜100までの数字をGoogle様にかけて検索したところ、下のような結果になった。今回の調査では、0〜100までの数字で、Google様のヒット数がもっとも少ない数字を「影の薄い数字1」とする。
なお、100までしか数えなかったのは、途中から飽きたという理由もあるが、一番の理由は、1000くらいまでだらだら書き連ねたら自分の神経がやられてしまうのではないかと、恐怖を抱いたからだ。
0 1,090,000,000件
1 5,130,000,000件
2 3,180,000,000件
3 3,250,000,000件
4 2,470,000,000件
5 2,930,000,000件
6 2,400,000,000件
7 2,340,000,000件
8 2,270,000,000件
9 2,190,000,000件
10 2,640,000,000件
11 1,790,000,000件
12 2,280,000,000件
13 1,680,000,000件
14 1,710,000,000件
15 2,120,000,000件
16 1,580,000,000件
17 1,520,000,000件
18 1,310,000,000件
19 1,410,000,000件
20 1,650,000,000件
21 1,360,000,000件
22 1,310,000,000件
23 1,230,000,000件
24 1,470,000,000件
25 1,410,000,000件
26 1,020,000,000件
27 1,160,000,000件
28 1,170,000,000件
29 1,140,000,000件
30 1,890,000,000件
■1〜30 「黄金時代」
30までの数字は軒並み10億件以上のヒットをたたき出し、「影が薄い」どころではなかった。そこで、1〜30を「黄金時代」と名づけることにする。
特筆すべきは「6」の活躍で、ヒット数だけ見れば「7」の上を行く人気ぶりである。
また、予想通り1〜10のヒット数が高い。両手の指で数えられる数だからという分かりやすさが勝因ではないかと考えられる。「0」は意外にも低迷。「0」そのものが高度に抽象的な概念であり、指で数えられないというのがその原因ではないか。
31 983,000,000件
32 622,000,000件
33 457,000,000件
34 420,000,000件
35 417,000,000件
36 419,000,000件
37 385,000,000件
38 384,000,000件
39 450,000,000件
40 722,000,000件
41 388,000,000件
42 390,000,000件
43 366,000,000件
44 463,000,000件
45 509,000,000件
46 352,000,000件
47 280,000,000件
48 321,000,000件
49 368,000,000件
50 978,000,000件
■31〜50 「中興の祖 50」
31以降、10億ヒットを超えることはなく、急速にヒット数を落としはじめた数字だが、ここで「中興の祖 50」が現れる。それまで3億ヒット台、下手をすれば2億ヒット台に落ち込んでいた数字を、10億ヒット手前にまで押し上げた偉大な中興の祖である。
「50」の功績は、東ローマ帝国のユスティニアヌス帝や、漢帝国の武帝と並び称されてもよいほどの快挙である。しかし「50」経過後、2桁の数字の中で10万ヒットに迫るものは現れず、「影の薄い数字1」へのデッドヒートが繰り広げられることになる。
51 348,000,000件
52 338,000,000件
53 255,000,000件
54 261,000,000件
55 379,000,000件
56 317,000,000件
57 246,000,000件
58 296,000,000件
59 248,000,000件
60 532,000,000件
61 183,000,000件
62 163,000,000件
63 158,000,000件
64 269,000,000件
65 251,000,000件
66 194,000,000件
67 175,000,000件
68 147,000,000件
69 174,000,000件
70 346,000,000件
71 149,000,000件
72 168,000,000件
73 138,000,000件
74 136,000,000件
75 238,000,000件
76 173,000,000件
77 180,000,000件
78 167,000,000件
79 135,000,000件
80 511,000,000件
■51〜80 「斜陽の時代へ」
この時期になると「中興の祖 50」が迫った10億ヒットの壁に挑戦できる数字はひとつも表れず、1億ヒット代にまで落ち込む「斜陽の時代」を迎える。しかし、60、70、80といった区切りのいい数字は、なお30〜40近辺の区切りの悪い数字に拮抗するヒット数をたたき出し、「影の薄い数字とは言わせぬ」という意地を見せ付けた。
81 174,000,000件
82 136,000,000件
83 132,000,000件
84 135,000,000件
85 165,000,000件
86 160,000,000件
87 126,000,000件
88 164,000,000件
89 155,000,000件
90 338,000,000件
91 138,000,000件
92 139,000,000件
93 161,000,000件
94 164,000,000件
95 237,000,000件
96 187,000,000件
97 161,000,000件
98 272,000,000件
99 269,000,000件
100 960,000,000件
■81〜100 「87の台頭 そして3桁へ」
80を越えるあたりから、いよいよ「影の薄い数字1」有力候補が出揃う。79、82、83、84など、確かになんとなく影が薄そうな、錚々たる面子である。しかし、これらの数字も「87」にはかなわなかった。「87」は候補の中で断トツの低ヒット数をたたき出し、はじめての1万3千ヒット割れを引き起こしていた。「87」以後、1万3千ヒット割れを起こすような数字は現れず、ここにおいて「影の薄い数字1」は文句なしで「87」に決定。長い戦いの記録に終止符が打たれた。
■結び 「七歩詩」
七歩詩 曹植
煮豆持作羹 豆を煮てスープを作り
漉[豆支]以爲汁 つぶした豆を漉して汁にする
箕在釜下燃 豆ガラは釜の下で燃え
豆在釜中泣 豆は釜の中で泣く
本是同根生 元々同じものから出た兄弟なのに
相煎何太急 なぜこんなにも急に煎られなければならないのか
「評」
太史公曰く、あらゆる数字はもとより等価であり、貴賎の差などありはしない。しかし最もヒット数の多かった「1」と影の薄い数字1である「87」との間には優に50億ヒットの差がある。ましてや725415682のような数字にいたっては検索に引っかかりもしない。
元々同じ数字であるはずなのに、この差は何であろうか?
影の薄い数字の無念を慰めるには、三国時代を生きた詩人曹植の「七歩詩」がふさわしい。
※追記:10月23日現在
当記事の、
■81〜100 「87の台頭 そして3桁へ」
の記述の中で、「1億3千万ヒット割れ」と書かなくてはいけないところを、「1万3千ヒット割れ」と誤記しておりました。指摘して下さったゴルゴ87さん、ありがとうございます。
誤記の原因は、私が億単位の数字に慣れていないのでうっかり間違えてしまったからです。指摘が無ければこのまま気づかないままでした。危ないところでした。
訂正
○1億3千万ヒット割れ
×1万3千ヒット割れ
もうひとつ訂正
二番煎じさん、ありがとうございます。
31〜50
○10億ヒットに迫るものは現れず
×10万ヒットに迫るものは現れず
なかなか面白いでしたよ
楽しかった。
感動した!!!
誰かがあらゆる科学定数の上一桁について研究してました。確か、圧倒的に1が多かったって話です。
これで「87」の知名度もUPするのだろうか?
ところで、これ全角文字で検索しても同じ結果だろうか?
気になる。
前漢の武帝よりも後漢の光武帝劉秀の方が
相応しい気もしますが
結構面白かったです
ヤバスwww
というわけで、わたしは1万まで検索しちゃうぞー。
こちら、その決意文。手動トラックバック。
http://knoa.jp/memo/?id=2005-10-24+04:48
ぞろ目も楽しいぞ・・・。^^/
これでは81なども引っかかってしまい、1の数とは言えません!googleなら"1"とダブルクォーテーションで囲まなければ。