partygirlの日記:すねばええのにで、はてなブックマークで物議をかもしている定型句しねばいいのに(死ねばいいのに)という言葉を、
『あんさん、しにはったらよろしおすえ(多分、京都)』
と表現しなおているのにしびれました。感動しました。
同じ内容を表現している言葉でも、こうも印象が違うものかと感心したり、「あんさん、しにはったらよろしおすえ」の言葉から醸し出されるイメージに浸ったりしました。
■しにはったらよろしおすえのイメージ
何かこう、お武家出身の若い母親が、大きな過ち(友人の出自を侮辱したとか、家名を汚す行いをしたとか)を犯してしまった幼いわが子の手に短刀を握らせ、人の道について、もののふの覚悟について切々と諭しているイメージが頭の中にパアアっと広がって離れません。
黒澤明の映画「夢」のエピソード「狐の嫁入り」に出てくる母子のイメージです。
■美しい日本語と「しねばいいのに」
「しねばいいのに」関連の話はどうでもいいのですが、私にとって重要なのは、無粋で人を傷つけるだけのどうしようもない定型句が、ちょっとした工夫で趣のある言葉に生まれ変わるのを目の当たりにすることができたことです。
言葉の力は偉大です。
同じ内容を指す言葉でも、どういう表現を使うか、どういう文脈の中で使うかによってまったく印象が変わります。
「あんさん、しにはったらよろしおすえ」という表現は、partygirlさんはサラッと流す感じで使ったのかも知れませんが、「しねばいいのに」とはだいぶ違った印象を受けます。
こうやって言葉の微妙な機微をとらえてそれを再現する力というのは大切だと思います。私もいろんな言葉を生まれ変わらせるような記事を書きたいものです。
永松さんってどなたですか?